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ネタ晴らしをして数十分は経ったかな…。
俺たちは日付がかわっても賑わいが絶えないこの酒場にいた。
俺は祝賀会(嘘)に出席してくれた一人一人に改めて挨拶をしに行った。
もし、嘘だと知って気分を損ねていたら謝りたいと思ってね。
「全然飲んでないじゃないか、ほら飲めって!」
「いや、遠慮する。」
アリズリはヘルツィヒさんに酒を勧めていた。ヘルツィヒさんはあまり飲みたそうでない様子…あ、彼はお酒が苦手なのかな?
その様子を見てふっと笑みが零れた。…実は、あの二人が今後どうなるか気になるんだよねぇ。
…まぁ、後で話せればいいかな。邪魔をしては悪いしね(笑
「やはり嘘だったか。アリーが真剣な表情で言うもんだから、真実だと思ってしまった。」
「へぇーやるねぇ。親友のギルバート君も騙しちゃうなんてさ。」
「ははは…そんな君もだけどな。」
「いやいや(笑」
ギルバート君と話すのは今日、いや昨日だったか、が初めてだった。落ち着いた印象だったから、俺より年下だと聞いて驚いたよ。
そうだ、ビールを受け取るとき手を滑らせて一杯分無駄にしたみたいだけど…コートにかかったりしてないよね?
「ドレンテさん、昨日は結婚式だったんだよね?それって ピ リ オ 君 との?」
「ふふふ、違うよ。姉の結婚式だよ。」
「だよねぇ、そうだったら此処にいないよね。でも、結婚式だったのに来て貰っちゃって悪いね。」
「いや、僕は平気だよ。仲間が幸せになったんだ、お祝いしないと…嘘だったけどね。」
「はは…本当、ごめんね。でも、来てくれてありがとう!」
物腰柔らかに話すのはドレンテさん。彼の話す様子は優しいフレンチホルンの音の様だ。
彼はピリオ君と恋仲のようなんだよねぇ…さっき言った結婚式のこと、半分冗談で半分本気だったり(笑
皆、そんなに気にしてなくて良かった…。ただ一人は除いて…なんだけどね。
「なんだよ、なんだよ…!二人してさ…!」
「ははは…困ったなぁ…。」
俺は、ぶつぶつと文句を言う彼の隣に座った。
「チャド君、ごめんね。ほら、『敵を欺くにはまず味方から』って言うからさー…」
「ダルフィム!嘘だとしても酷いぜ!飲み仲間の俺に何も報告無しによー!!」
「いや本当に付き合っている訳じゃないから、当日にならないと言えなかったんだよー。」
「だったら俺もエイプリルフールに誘えっての!!…違うっ!別に寂しかったわけじゃねぇ!!」
「(…なんだ、そうだったんだ。…くくっ)…こほん。」
俺はそう呟き、笑いを堪えた。
「いいよいいよ、俺もロッテと結婚してやる!ロッテ、ロッテはどこだー!?」
「ははは。その場にいない相手に求婚とか、面白いなぁ(笑」
彼は驚きすぎて更に酔ってしまったようだ…確かにやりすぎだったかもしれないなぁ。
もう一度謝ったんだけど、ちっとも聞いてはくれなかった。今にもロッテ君にプロポーズしに行く勢いだったからさ。
これで深夜に「結婚してくれ!!」と言われたロッテ君を思うと申し訳ない気持ちになるよ…原因は俺たちがついた嘘だからなぁ。
…仕方ない、酔いを醒ませてあげようかな。
「じゃ、来年はチャド君と一緒に何かしようか?」
「世界が薔薇色だぜー!…えっ?」
「そうだねぇ…今回みたいな”同性愛”とか…。今日はエイプリルフールじゃないから、これは 本 気 だよ。」
「∑っ!!?;」
映画の悪役みたいに俺はニヤーと企みたっぷりに笑った。
彼の表情が固まったのに気付いた。お、効果抜群ってところかな?(笑
「なーんて、冗談だよ。今度は3人でエイプリルフールを盛り上げようか!」
「???…お、おうっ!」
ちょっと強引だったかな。でも、酔いが醒めたから良しとしようか。
―――――――――
『昨日は皆騙されてくれてありがとう。』
…なんて言うのは変だよね(笑 けど、たとえ嘘だとしても祝ってくれる仲間がいるんだと分かった。
これは池の主を生け捕りにするよりも、もっと大きな収穫だよね。
今日の収穫:皆の驚き顔、お祝いの気持ち
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アリズリさん@陸路さんとチャドさん@幸城さんの記事を引用させて頂きました!
お借りしたのは、アリズリさん、ヘルツィヒさん、ギルバートさん、ドレンテさん、チャドさん、ピリオさん(お名前のみ)、ロッテ君(お名前のみ)です。
口調や動作がおかしいと思ったら指摘して下さい…!
それにしてもぐだぐだな文で申し訳ないです><;
チャドさんのいじけっぷりが可愛かったので、からかいたかったとか…そんな←